国交省は「物件情報の囲い込み」に規制強化も…不動産業界でより巧妙化する“裏金づくり”の手口

公開日: 更新日:

 業界関係者は「実はこのとき、別の大手不動産会社の幹部も国税から裏金分の申告漏れを指摘されたそうです。しかし、家族を代表にしたダミー会社を経由させていたため勤務先への発覚は免れ、今も元気に営業しています(笑)」と業界の呆れるほかない内情を明かす。

■売り主の監視機能も強化

 今回の規制強化は不動産業者に対し、物件情報を共有するシステム「レインズ」での取引状況の正確な登録を義務付ける。「商談中」や「成約済み」といった虚偽の表示で物件を囲い込む行為は処分対象となる。

 また、売り主の監視機能も強化する。物件登録時に売り主へ交付される証明書にQRコードが追加され、売り主が自身の物件の取引状況をオンラインで随時確認できるようになった。これで不動産業者による恣意的な情報操作が困難になると行政は考えている。

 他人の財産を不当に安く売り払って私腹を肥やす行為は犯罪的で、決して許されない。今回の規制強化で業界の正常化が一歩進むのであれば歓迎すべきだが、事はそう簡単ではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風