本業絶不調でもEVレースは絶好調! なぜ日産はフォーミュラEで頑張り続けるのか?
フォーミュラE初シリーズVなら日産には確実に追い風に
F1もそうだがレースはドライバーの技量を競うと同時に、マシンの速さやテクノロジーレベルを楽しむもの。
かつてと最近でもF1で隆盛を誇ったホンダパワーのように、ニッサンパワーであり、電動マネジメントがハンパねえ! となれば、フォーミュラEもより楽しく観戦できるようになるってわけだ。
とはいえ、数日前の2024年度決算で6709億円の大純損益を出し、2万人の人員削減計画を発表した苦境中の苦境たるニッサン。一部に「レースなんてやってていいの?」という声もあるだろうが、実は再建の為にはアメリカ市場での復活、第3世代ハイブリッド、EV事業の成功が必須。
具体的には今年度出てくる新型EVリーフのデキが大きいわけで、そこでフォーミュラEのニッサン初シリーズ優勝!となれば間違いなく追い風。
実際、今回東京での第8戦で2位、第9戦で悲願の母国初優勝となったローランド選手は獲得ポイント161で2位にほぼダブルスコア近い大差を付けた。このまま行くとチーム優勝も見えてくるわけで、ここでいかに頑張れるかニッサンの復活のカギかも? 同社の修羅場具合が、華やかなこの東京e-prixにも見え隠れしているのである。