大阪万博は値下げ連発で赤字まっしぐら…今度は「駐車場料金」を割引、“後手後手対応”の根本原因とは

公開日: 更新日:

 しかし、やみくもに値下げなどの措置を行うと、その分だけ実入りは減る。

 万博協会の石毛博行事務総長は12日の会見で「P&Rの運営費は88億円かかるという見込みをしている。収入が追い付かなければ、赤字になる」などと話し、料金値下げに慎重な姿勢をみせていた。

 建築エコノミストの森山高至氏は「万博協会が場当たり的な対応しかできないのには理由がある」と、こう続ける。

■USJでさえ年間来場者数は約1600万人なのに…

「会場建設が遅れに遅れ、事前にさまざまな問題点を検証する時間がなかった。だから、P&Rの利用が伸び悩むといった事態の想定もできなかったと考えられます。そもそも、万博協会が掲げる会期中(約半年)の来場数2820万人の想定も、無謀な数字でしょう。近所にあるテーマパークのUSJでさえも、一昨年の来園者数は年間で約1600万人なのですから」

 万博の最終的な収支が赤字になった場合、税金など公費で負担することも議論されている。このまま、むやみに値下げ戦略に突っ走れば来場者数こそ水増しできるが、収支の悪化は避けられない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 4

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  5. 5

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  1. 6

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  2. 7

    狩野舞子は“ジャニーズのガーシー”か? WEST.中間淳太の熱愛発覚で露呈したすさまじい嫌われぶり

  3. 8

    WEST.中間淳太がジャンボリお姉さんとの熱愛謝罪で火に油…ディズニー関連の仕事全滅の恐れも

  4. 9

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  5. 10

    元大関・栃ノ心が故国ジョージアの妻と離婚し日本人と再婚! 1男誕生も明かす