スコッチグレイン 廣川雅一社長(1)靴底を接着剤で貼り付けるのではなく縫い付ける“一生もの”を低価格で提供

公開日: 更新日:

「きちんと手入れしながら複数の靴をローテーションして使ってもらえば、一生ものになります」

 一生ものの靴が4万円弱で手に入るのなら、決して高くはない買い物ではないだろうか。

 そんなスコッチグレインの靴を手がける廣川氏は1956年、ヒロカワ製靴を創業した父、悟朗氏の長男として、台東区橋場で生まれた。

 かつて浅草には、靴や履物を扱う店が、数多く並んでいた。

「そのため橋場など浅草の周辺には、靴の製造業者や問屋、材料業者が集まっていました。近所の知り合いも、家業は靴屋という家ばかりでした」

 廣川氏の父も工場兼自宅で靴づくりに励んでいたため、いつも働いている父の姿を、身近に見て育ったという。

「裏の白いチラシに、何枚も靴のデザインを描きためていたのを覚えています」

 いつか父の跡を継ぐのかなと、漠然と感じていたという廣川氏。父親の血を引いたのか、絵を描くことも好きだったため、地元の小学校、中学校を経て、東京・駒込にある私立本郷高校のデザイン科に進む道を選んだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…