シャープはキャラAI「ポケとも」で世界へ 急成長するコミュニケーションロボ市場が話題
■30年度には900億円に拡大か
市場環境も追い風だ。矢野経済研究所によれば、国内コミュニケーションロボット市場は23年度に約450億円規模、30年度には2倍近い900億円に拡大すると予測されている。
背景には少子高齢化、独居世帯の増加がある。さらに近年は「推し活」文化が広がり、アイドルに限らずアニメやゲームキャラクターに熱中する層が厚みを増している。ブロマイド収集からスマホ壁紙、グッズ購入、果ては自宅に祭壇を作るまで、その消費スタイルは多様だ。「ポケとも」はこうしたトレンドと合流する格好となる。
第1弾として発表されたのはミーアキャットをモチーフにしたキャラクター。成功すれば、キャラクター大国・日本ならではの強みを生かし、人型ロボットに代わる「キャラ×AI」で世界市場を狙う可能性もある。
(多賀一晃/ライター)