人型ロボット、宇宙開発、6G…「世界の市場」に変貌した中国抜きで2026年は語れない
科学技術分野の具体例を挙げると、中国のロボットメーカー「智元機器人」のAI搭載人型ロボット「遠征A2」が11月20日、106キロを歩いて「人型ロボットの歩行距離最長記録」としてギネス世界記録に登録された。
中国北西部の酒泉衛星発射センターからは11月25日、宇宙船「神舟22号」が打ち上げられた。独自開発の宇宙ステーション「天宮」に無事ドッキング。中国は独自のGPS「北斗」もあり、宇宙分野では、単独で米国と対等の技術力を保有する唯一の国である。
また、6G技術実験の第1段階を終えた中国は、30年までに商業化を開始する見込み。
さらに、半固体電池、光量子コンピューター、「空飛ぶクルマ」「人工太陽」などの取り組みが進む。
■米国に比類の軍事大国
アヘン戦争、日清戦争などで欧米、日本に敗れ青島、香港、台湾、満州など領土を割譲、半植民地化された苦い歴史を持つ中国。「製造強国2025」を終え、この9月の「抗日戦勝記念80周年」軍事パレードで見せたロボット兵器やICBMなど最新兵器にステルス戦闘機や航空母艦と独自に設計・製造、米国に比類の軍事大国としても台頭している。
人口14億人、経済発展とともに購買力も増し「世界の工場」から「世界の市場」に変貌した中国を抜きにして26年の「世界経済」は語れない。
先端分野の技術革新は、経済発展の要諦であり、中国の「戦狼外交」に世界が注目しよう。



















