国民民主党が大ピンチ!予算委で「103万円の壁」引き上げ要求に石破首相は塩対応、立憲も“玉木外し”に虎視眈々

公開日: 更新日:

 国民民主党の玉木代表(役職停止中)は真っ青になっているに違いない。少数与党の石破政権にいわゆる「103万円の壁」を大幅アップさせ、実績をアピールする狙いが立ち消えになりそうだからだ。

 国民民主の浅野哲衆院議員は3日の予算委員会で、かねて求めている「年収103万円の壁」の178万円への引き上げを改めて強調。税収増分の「国民への還元」を求めた。国民民主の要求通りに引き上げた場合、年7兆~8兆円もの税収減になると指摘されているため、その財源を「税収増分」に求めた格好だ。

 ところが、石破首相の答弁は冷たいものだった。「国民にお返しする状況かといえば、全然そうではない。不測の事態に備え、財政状況を安定させていくことも必要だ」と塩対応。「財源をセットに示さなければならない」とクギも刺した。

 壁引き上げに向けた自公と国民民主の協議は昨年末以降、停滞中。そっけない石破首相が最近強調するのが、国民民主が踏み込まない「財源論」である。

 各党の予算委理事が出演した2日のNHK「日曜討論」でも、自民党井上信治元万博相が「(野党の案は)歳出増につながる修正が多い。野党の皆さんも財源を考えてほしい」と発言している。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  2. 2

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  3. 3

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  4. 4

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  5. 5

    参政党・神谷代表は早くも“ヒトラー思想”丸出し 参院選第一声で「高齢女性は子どもが産めない」

  1. 6

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上

  2. 7

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  3. 8

    自民・鶴保失言「運のいいことに地震」で苦戦の二階ジュニアに赤信号…参院選“仁義なき紀州戦争”決着か

  4. 9

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変

  5. 10

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?