「備蓄米」放出はアベノマスクと同じ運命をたどる? 発案者も政治手法も一緒の不気味
そこで思い出されるのが、2020年、コロナ感染対策として安倍政権が全国民にバラまいた“アベノマスク”の愚業である。
当時、官房長官だった自民党の菅(義偉)現副総裁がマスク不足対策としてブチ上げたガーゼ製布マスクのことだ。約2億8000万枚を無償配布する予定だったが、感染対策には役立たず、国民に着用を拒否されて、ついには3分の1を倉庫に放置したまま、最終的には廃棄処分となった。
「今回の備蓄米の放出も石破、小泉の後ろ盾となっている菅さんの入れ知恵ですよ。スーパーのビニール袋有料化やインバウンドもそうでしたが、国民やマスコミが飛びつきそうなインパクトある数字を先に打ち出し、人事権をチラつかせて官僚に成果を出すよう無理強いする。こうした政治手法は菅政治そのものです」(全国紙政治部記者)
最近は存在感ゼロ、古古米のようだった菅元首相の復活ショーでもあるようだ。
(特命記者X)