石破首相“延命シナリオ”着々進行中…参院選「総括」後ろ倒しの理由を自民党・森山幹事長に直撃

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時間稼ぎと名前さらし上げ

 手が込んでいるのは、総裁選管理委による総裁選前倒しの「意思確認」の方法だ。森山幹事長はこう言った。

「前倒しが必要だと思う議員には署名した上で書面を提出してもらう。一方、必要ではないと思う議員には提出は求めません」

 つまり、石破をおろしたい議員は氏名を明らかにし、わざわざ書類を提出しないといけないわけだ。総裁選管理委は、誰が総裁選前倒しを求めたか公表する方針だという。このハードルは想像以上に高そうだ。自民党中堅議員が言う。

「名前がさらされたら地元支援者に『政争に加担したのか』と批判されかねませんし、石破総理が続投となれば人事で干される恐れもある。そこまで覚悟できる議員がどれだけいるか。反石破派の連中はビクビクしていますよ。日和ってダンマリを決め込む議員も出てくるでしょう」

 時間稼ぎと反対派のさらし上げで、石破のペースになりつつある。高市早苗前経済安保相や小林鷹之元経済安保相は威勢のいいことを言っていたが、どこまで貫けるか。

  ◇  ◇  ◇

 石破おろしをめぐる自民党内の“内ゲバ”“暗闘”については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

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