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相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

森友文書4回目開示 加藤財務相「政府が代わっても開示は続く」と明言

公開日: 更新日:

「先ほど私の手元に手紙が届いております」

 手元のクリアファイルから取り出し掲げて見せた。

「中身はもうお読みになった?」

「もちろん読ませていただきました。大変つらい思い、ご主人に対する思い、いろんな思いを持ってお書きになられたということは、しっかり受け止めさせていただきました。それを踏まえ、この開示作業をしっかり取り組ませていただく」

「お返事は?」

「普通はお手紙をいただいたらお手紙をお返しするということで、やらせていただいています」

 ここで笑顔を浮かべ人間味のある一面を見せた。

「大変きれいな字で書かれていますので、私の悪筆でいいのかとは思いますけどね」

 濃密な一日に、もう一幕あった。雅子さんが偶然出会ったのは伊藤豊金融庁長官。改ざんを巡る財務省の調査報告書の取りまとめ役で、自宅まで説明に来たこともある。


「ご無沙汰してます。開示していただいて、報告書にないことがいろいろわかって。夫は会計検査院に嘘をつかされていたんですよ」

「会計検査院とご主人の関係は知らなかったです」

「知らずに報告書を作ったんですか?」

 調査報告書の取りまとめ役がこれだ。やはり再調査をするしかない。

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