森友文書4回目開示 加藤財務相「政府が代わっても開示は続く」と明言
「先ほど私の手元に手紙が届いております」
手元のクリアファイルから取り出し掲げて見せた。
「中身はもうお読みになった?」
「もちろん読ませていただきました。大変つらい思い、ご主人に対する思い、いろんな思いを持ってお書きになられたということは、しっかり受け止めさせていただきました。それを踏まえ、この開示作業をしっかり取り組ませていただく」
「お返事は?」
「普通はお手紙をいただいたらお手紙をお返しするということで、やらせていただいています」
ここで笑顔を浮かべ人間味のある一面を見せた。
「大変きれいな字で書かれていますので、私の悪筆でいいのかとは思いますけどね」
濃密な一日に、もう一幕あった。雅子さんが偶然出会ったのは伊藤豊金融庁長官。改ざんを巡る財務省の調査報告書の取りまとめ役で、自宅まで説明に来たこともある。
「ご無沙汰してます。開示していただいて、報告書にないことがいろいろわかって。夫は会計検査院に嘘をつかされていたんですよ」
「会計検査院とご主人の関係は知らなかったです」
「知らずに報告書を作ったんですか?」
調査報告書の取りまとめ役がこれだ。やはり再調査をするしかない。