アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末
そういっても小渕政権以来、四半世紀にも及ぶ自公連立政権である。とりわけ長期にわたり国土交通大臣ポストを独占してきた公明党-創価学会は地方議員-地方組織に至る全国津々浦々に政権与党のうまみ成分が行き渡り、他に身を寄せるあてなき、切るに切れない自民党との関係であったはずだが、まさかの連立解消とは。何があったのか。
「公明党は石破政権下で衆参、都議選で惨敗し、おまけに想定外の高市総裁の誕生、麻生さんの復権、パイプ役不在で、斉藤鉄夫代表以下、思考停止状態に陥ったようです」と言うのは、同党のOB議員である。
■重鎮たちの暗躍実らず
一時は、「連立離脱も辞さず」との強気の姿勢を見せていた斉藤代表も振り上げた拳の落としどころに腐心。その後は打開案をさぐっていた。麻生副総裁とは昵懇の仲と言われる太田昭宏元代表にも下交渉を頼んだようだ。太田氏は議員引退後、議員経験者でつくる「大光会」常任顧問を務めるなど、今もって公明党内で一定の影響力を持つ。麻生氏とは安倍内閣を共に支えて信頼関係が今に続く。