「連合」が自民との連立は認めず…国民民主党・玉木代表に残された「次の一手」
いずれにせよ、国民玉木がここ一番の大政局でモノの役にも立たない小物感を国民有権者に印象付けたのは間違いない。
一方で、ここぞとばかりに「党が消滅するリスクがある」との覚悟を見せて、自民高市との連立協議入りを決断した維新吉村は政治家として“男”を上げた。
「ジリ貧の維新にとって国民玉木の後退は渡りに船。連立入りして、同党が一丁目一番地に掲げる大阪副首都構想や社会保障費の削減などの政策が実現すれば、少なくとも大阪維新は消滅どころか、政治基盤はより盤石になりますよ」(前出の全国紙デスク)
すでに自民高市は維新に対して総務、国交ポストを提示しており、入閣候補には馬場伸幸前代表や前原誠司前共同代表らが挙がっている。
それに比して、野党大連立の大言壮語で大コケした立民野田は党勢回復の道筋を示せず、党内の不満は限界値を超えてしまった。
「臨時国会を前にして、小沢一郎や江田憲司、原口一博らベテラン議員が個別に鳩山由紀夫元首相と接触して新党結成の可能性を探っています。鳩山が10億20億の結党資金を提供すれば、あっという間に20~30人規模の新党ができちゃいますよ」とは小沢グループの一人。
自民党の衆参大敗北から始まった混迷政局。一番得するはずだった野党第1党がババを引くんだから、やっぱり政界は「一寸先は闇」だ。 (特命記者X)