5連勝全試合で先発マスク 阪神ドラ4梅野が秘める可能性

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 新人捕手がチームに勢いをもたらしている。阪神は6日のDeNA戦に勝って5連勝。その全試合でスタメンマスクをかぶるのがドラフト4位の梅野隆太郎(23=福岡大)だ。

 この日は五回で途中交代するまで、ローテの谷間で先発した鶴、2番手の金田とコンビを組み、DeNA打線を封じた。前日は先発したドラ6左腕の岩崎(国士舘大)を好リード。球団として実に31年ぶりとなる新人バッテリーでの勝利を記録した。攻守にまだまだ課題はあるとはいえ、レギュラー捕手として、着々と地位を固めつつある。

 ファンにとっても喜ばしい限りだろう。先日の親会社の株主総会では、株主から「金でチームづくりをするのはやめてほしい」と批判が出た。ファンは生え抜き若手選手の台頭を望んでいる。とくに捕手はチームが長年、固定できないポジション。一軍には他球団から補強した藤井、鶴岡が控えているが、2人は経験はあっても年は30代後半。思い切りが良く、フレッシュな梅野はファンを満足させられる可能性を秘めた貴重な選手だ。

 ただ、不安もある。和田監督の起用に一貫性がないからだ。今季、各捕手の出場試合数は梅野が44試合でトップだが、鶴岡が34試合、藤井が26試合。今は勝っているからいいものの、梅野を使って連敗でもしようものなら、藤井や鶴岡で、ということになりかねない。

 若手を育てながら勝つのは簡単なことではないものの、それができれば和田監督の再評価につながるはずだが……。

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