内閣府動いた相撲協会「裏金疑惑」 マスコミはなぜ追及せず?

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「(裏金授受は)ごく普通に考えても、公益法人として考えればおかしい。ただ、(指導については)問題はその顧問が公益財団法人の構成員かどうかということです。どうも、その顧問は構成員ではないという情報があるようで……」

 これでは顧問は今後もやりたい放題。すでに将来の理事長といわれる貴乃花理事(元横綱)に取り入っているというウワサもあるが、ほとんどのマスコミが一連の騒動を見て見ぬふりをしているのもおかしい。ある角界OBが言う。

「顧問の失脚、あるいは追放で得をするのが九重親方(元横綱千代の富士)だからです。顧問と九重は犬猿の仲。今年の理事選で九重が理事から落選したのは、顧問の策略ともいわれている。顧問がいなくなれば復権も可能だが、九重はマスコミ受けが良くない。かつては傲慢で、記者を怒鳴り散らしていた。顧問も嫌いだが、九重親方はもっと嫌いという者が多い。顧問を敵に回して、北の湖理事長や貴乃花に告げ口されるのを恐れている者もいる」

 いずれにしろ、税制が優遇されている公益法人を、一個人が食いものにしようとしている疑念は看過できない。好き嫌いや損得にとらわれ、不正を追及しないのだとしたら、相撲マスコミも同罪である。

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