阪神ゴメスは東京ドーム大好き 「抑え方」をスコアラーが助言

公開日: 更新日:

 舞台が東京ドームならキーマンは、このスラッガーだ。

 阪神の4番ゴメスは今季の打点王。巨人戦は打率.307、6本塁打、19打点の数字を残し、東京ドームでは同.341、4本塁打、12打点と相性がいい。

 これは巨人の投手陣が特別悪いわけではない。ゴメスの欠点は、インハイとアウトローのストライクゾーンからボールになるスライダー。いわゆる対角線の攻めで打ち取れるといわれている。

 ところが来日1年目でいきなり打点王になったのは、セの投手たちに問題があったからだ。セのあるスコアラーが言う。

「ゴメスに打たれた内角球は、捕手の構えたところより甘いコースか、やや低い球。それをうまくさばかれた。スライダーの抜け球もよく長打された。右投手の場合、右打者の外角低めの練習量は一番多い。だから8割以上の確率で捕手の構えたところに決まるといっても過言ではない。でも、内角の練習はかなり少ない。一発のある右打者に対し、リスクの高い内角高め、低めにきっちり投げられる右投手はそうはいません。東京ドームは狭いし、本人も『ドームは大好き』と言っているそうだから、四球や単打ならよしとするつもりで、徹底的に外角へ投げるべき。間違っても僅差の終盤、ゴメスに内角勝負だけは避けるべきです」

 初戦の巨人先発は内海が有力視されている。この左腕はスライダーや右打者の外角に逃げるスクリューボールで打たせる投球が得意。一方で右打者の内角を直球でズバズバ突いてくる。甲子園での前日練習でも快音を響かせていたゴメス。初戦から豪快アーチが飛び出せば、貧打の阪神も活気づくはずだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」