全豪オープン 錦織は難敵アルマグロに“粘り勝ち”で好発進
世界ランク5位の錦織圭(25)が20日、4大大会初戦となる全豪オープン1回戦で同69位のニコラス・アルマグロ(29=スペイン)に粘り勝ち、2回戦に駒を進めた。
セットカウントこそ3-0ながら、楽な戦いではなかった。
アルマグロのランキングは昨年5月の全仏オープンで左ヒザを負傷し途中棄権、6月に手術を受け長期休養していた影響が大きい。11年には世界9位となり、4大大会で4度も8強入り。ATPツアー12勝の猛者である。今月のシドニーの大会でツアー復帰し、すでに左ヒザは万全の状態に戻りつつある。
現地で取材を続けるテニスジャーナリストの塚越亘氏はこう話す。
「アルマグロは感情を表に出すファイタータイプ。泥くさくコートを走り回り追わなくてもいいボールでも最後まであきらめずにボールを追うなど、粘り強いラリーが持ち味の厄介な相手です。相手が強ければ強いほど燃える性格でもあります」
錦織との直接対決は通算1勝1敗の五分。決して容易な相手ではなかったものの、勝因は大きく分けて2つ。サーブと粘り強さだ。