著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

な~にが新国立球場だ やめちまえ!やめちまえ!

公開日: 更新日:

 後々の維持費まで加算すれば1兆円を超すのではないかという試算さえある新国立競技場建設問題。責任の所在は誰にあるやら分からぬまま、大手ゼネコンにカネを集める古色蒼然の巨大箱モノ公共事業。昔取った杵柄か知らん。見せかけの元気を演出するにゃ借金まみれを裏へ隠して突き進むのみ。挙国一致、一億火の玉戦争遂行、放射能垂れ流しに蓋もできずに原発推進、どれもこれもそっくり同じ手法で日本を底なしの地獄へ叩き落とす安倍政権である。(日刊ゲンダイ1面の吠えように似るが許されよ)

 JOC(日本オリンピック委員会)から文科省の担当役人、それへ口を出す政治家ども全員クビだが、トップのくせして、首をひっこめてやり過ごす腹と見えるサメの脳みそ。「オレはラグビー以外はよう知らんのだよ。責任者はアンタダロ」じゃねえ「安藤忠雄」。

 こやつのことも書いておきたい。どんだけの権威か知らんが、画策した箱モノは見てくればかりで血が通わぬ。地元の大阪駅前、円筒形の高層ビル「大阪マルビル」の壁面に「世界に類のない高さ120メートル、直径30メートルの大木を作ったれ。日本が元気のない今やから途方もないことをやりたい」と、てっぺんまで蔦を這わせる緑化計画をぶち上げた。甲子園の壁面じゃどうにか蔦も絡ませられようが、大阪市民よ、おめえんとこのバカまる出し建築屋の這わせた壁面の蔦は、ほとんど「造花」だったのを知ってたか? 

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝