違法バカラの笠原に大甘処分も 賭け横行の巨人に“隠蔽体質”

公開日: 更新日:

 つまり、今回の野球賭博を生んだ最大の原因は巨人の隠蔽体質にあるということだ。

■臭いモノにはフタ

 巨人ファンのコジロー氏(漫画家)が呆れ顔でこう語る。

「……唖然ですね。去年の処分話を今になって発表するというのはおかしい。野球ばかりしてきた世間知らずといっても、プロ野球選手は社会人でもある。そのあたりの自覚も足りなければ、球団の教育も足りなかったということでしょうが、球団も球団です」

 さらに前出の坂井氏はこう言う。

「今回解雇される3選手は、一軍でバリバリ活躍する主力ではない。こういう事件は、恵まれない選手が汚染されやすいのです。才能があってドラフト指名され、高額な契約金をもらう。ところがプロに入っても伸び悩み不満が募る。酒に溺れると体を蝕むので、心の癒やしを求めて賭博に走る。非合法の賭博は人心を蝕む。派手なプロ野球の世界には影の部分があり、賭博や暴力団といわれる非合法組織の者たちに引きずられてダメになっていった選手を何人も見てきた。黒い霧事件で非常に厳しい処分をしたことで、40年以上は球界と野球賭博の関係は切れていた。それが亡霊のようによみがえってきたのは、野球賭博の本当の怖さを知っている者がいなくなってしまったからです。球団のフロント幹部は親会社からの出向で、エリートサラリーマン。自分が責任者の時に問題を起こしたくないから、臭いモノにはフタをして隠そうとする。おそらく解雇された3人の他にも賭博に関与した者は出てきますよ」

 巨人にも課された処分は制裁金1000万円。果たしてこれでプロ野球ファンは納得するのだろうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々