陸連無策…男子マラソンは東京五輪で惨敗必至の根拠

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 世界でまったく通用しなかった日本のラグビーは指導者で激変したが、選手のレベルが逆戻りしているのがマラソンだ。

 6日に行われる福岡国際は、来年のリオ五輪の男子代表選考会を兼ねている。陸連は2時間6分30秒以内で走った選手は優先的に選ぶというが、上位争いが期待される川内優輝(28)の持ち時計は2時間8分14秒。過去10年の優勝(全員外国人選手)タイムを見ても、6分30秒以内をマークしたのは08、09年を連覇したケベデ(エチオピア)しかいない。

 そもそも日本の男子が6分台の記録を出したのは、02年の高岡寿成(現カネボウ陸上競技部監督)がシカゴで出した2時間6分16秒が最後。7分台も、今年の東京マラソンで今井正人が記録した2時間7分39秒が3年ぶりだった。来年2月の東京、3月のびわ湖でも、今の日本選手に6分台は絶望的。陸連は、上記3大会で日本勢3位以内を対象に、レース展開や気象、記録などから最大3人を選ぶことになる。

 国内の各競技団体は20年東京五輪のメダル獲得に向けてジュニア育成に必死だ。ナショナルトレーニングセンターで08年にスタートしたエリートアカデミーでは、卓球レスリングフェンシング、ライフル射撃などのジュニアが専門的な指導を受けている。バレーやサッカーも独自のアカデミーで子供たちを教えている。

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