特打せず守備強化 ヤクルト山田連続トリプル3への“秘策”

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 杉村チーフ打撃コーチがこう言った。

「打撃も守備も走塁もとなると、オーバーワークになってしまうというのが理由のひとつ。加えて、守備、走塁の練習で足腰が鍛えられる。守備が安定することで、打撃にも好影響をもたらす」

 いいことずくめだというのだが、実際、昨年から徹底的に守備と走塁を鍛えたことで、盗塁数は14年の15個から34個に増え、失策数も13個から9個に減り、守備率.989は、同じ二塁手でゴールデングラブ賞を獲得した広島の菊池(.988)を上回った。走塁への意識が高まり、守備に対する不安が消えたことで、打率.329、38本塁打、100打点という打撃面を引き上げた。

 その打撃面をさらにレベルアップさせるためのプランも温めているという杉村コーチが続ける。

「昨年から続けている(10種類以上の)ティー打撃の前に、5分でも10分でも動体視力を鍛えるトレーニングを取り入れることも考えている。山田はもともと動体視力が良いが、若いうちからしっかり鍛えた方がいい。野球は視力より動体視力が大事。動体視力があってこそ、打者として大事な選球眼が向上する。たとえば、眼球の外側を柔軟にすることで、より遠近感が鍛えられるというような練習があるんだよ」

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