女子トランポリン中野蘭菜 武器はルックスより“G難度技”

公開日: 更新日:

 女子トランポリンに新鋭が現れた。

 19日(日本時間20日)のリオ五輪世界最終予選(ブラジル・リオ)で中野蘭菜(星稜クラブ)が初の五輪出場を決めた。中野は全体で7位だったが、既に出場枠を獲得した5カ国を除いて国別で3位に入り、出場権を確保した。

 15位に終わったロンドン五輪代表の岸彩乃(23=金沢学院大クラブ)との争いを制した中野は「うれしい。まだ実感がわかない」としながらも、「両親に(五輪に)出場できるよ、と伝えたい」と初々しい笑顔を見せた。

 母親の勧めで4歳でトランポリンを始め、14年のアジア・ジュニア選手権(千葉)では3位に入り、同年のユース五輪(中国・南京)では銀メダルを獲得した。早くから将来を嘱望され、岸とともにキュートなルックスも注目されてきた。

 中野は世界でも数少ない「2回宙返り、3回宙返りひねり」を得意とする。体操で言えばG難度クラスの技とされ、3回宙返りした後にひねりを加えるため、着地姿勢が崩れやすい。

 中野は着地こそ安定しているものの、課題は空中でのバランス感覚だ。トランポリン関係者によれば、中野は3回宙返りに入る際に体勢を崩すケースが多く、出来栄えを示す「Eスコア」での減点が響いて得点を伸ばせないことが多々ある。完璧に決めれば高得点が期待できるだけに、リオ本番までに技の精度を高める必要がある。

 ちなみにトランポリンの日本勢は正式競技として採用されたシドニー五輪から男女とも4大会連続出場でメダルはない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?