仏が独破り決勝進出 グリエスマン&ポグバの際立つ存在感

公開日: 更新日:

「まるでドイツのように我慢に我慢を重ねたことが、フランス勝利の大きな要因となりました」

 こう話すのは元サッカーダイジェスト誌編集長の六川亨氏である。

 欧州選手権(ユーロ)準決勝でホスト国のフランスが、14年W杯王者のドイツと対戦した(日本時間8日午前4時キックオフ)。前半は圧倒的にドイツのペース。フランスは1トップのFWジルー、大会4得点の絶好調FWグリエスマンも自陣に引きこもり、守備に奔走するシーンばかり。ところが、前半のアディショナルタイムにフランスがPKを獲得。これをグリエスマンが冷静に蹴り込んだ。

 後半も試合の流れはドイツ。しかし、フランスの主軸MFポグバが27分、高い個人技からゴール前に絶妙クロスを放り込み、コボレ球に反応したグリエスマンが左足裏で押し込んだボールは、ドイツの名手GKノイアーの股間越しにゴールネットを揺らした。

「華麗な攻撃と淡泊な守備。これがフランスサッカーの特徴ですが、この日のフランスは『粘り強さが身上のドイツ』のように耐え忍び、少ないチャンスを確実にモノにして勝利した。トップ下のグリエスマンを中心とした好調攻撃陣を擁し、さらにチーム全体に高い守備意識が根付いたフランスが、ポルトガルとの決勝戦を制する可能性は大きい」(六川氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発