早実戦“清宮対策”の反響は? 八王子・安藤監督に聞いた

公開日: 更新日:

――清宮を敬遠したときは、ヤジが飛んできませんでしたか?

「試合後に記者さんから『スタンドからヤジが飛んでいた』と聞かされましたが、私は聞こえませんでしたし、先発した早乙女も『ヤジがあったんですか?』という感じであの時はわかりませんでした。それだけ集中していたと思います」

――周囲は清宮の甲子園を期待する声が多かった。学校に抗議電話が来たりしませんでしたか?

「それもありません(笑い)。早実に勝ったことで気が抜けてしまうことが心配でした。いろんな方が『早実に勝ったからこれで甲子園だ!』と応援してくれました。ただ、それで勝ったつもりになるのは避けたかった。準決勝の創価戦の前のミーティングで『早実に勝つためにやっているんじゃない。目標は違うところにある』と話し、相手の分析も普段以上に丁寧に話しました」

――監督は中学教師時代、女子バスケ部の顧問として全国優勝されました。その経験は生きていますか?

「私はバスケの経験がない。実演して見せられない中で、言葉で生徒たちにイメージしてもらうことについては神経を使いました。練習方法にしてもいわゆるセオリーがない中で試行錯誤、さまざまなアプローチをしながら生徒たちが自主性を持ってやることの大切さを知りました。昔は怒鳴ってやらせてというやり方でしたけど、しっかりコミュニケーションを取って人間関係を作ろうと思って動き始めた学年で全国優勝できた。バスケ部時代の指導は私の土台になっています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋