食事とゲキで選手結束 カープ菊池涼介が語る「新井さん会」

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「昨年は期待される中で悔しい思いをしました。攻撃的にいくぞ、っていう言葉は監督の期待を感じたし、意気にも感じました。でも、正直なところ、厳しくなるなと。責任重大だなと。凄いプレッシャーでした。無死一塁で『打て』っていわれても、右打ちや進塁打、あわよくばヒットが求められる。キャンプで徹底して練習しましたけど、我慢しないといけないこともあるし、いろんなことを考えました。チームのためにという打撃ですね。難しい2番打者でした」

 野手陣は新井貴浩(39)を中心にまとまったという。

「遠征先で新井さんに『明日空いてる?』みたいな感じでよく食事に誘ってもらいました。(遊撃の田中)広輔とか、一軍にいれば磯村とかも一緒に何人かです。いつも新井さんには『カープはオレらのチームじゃない。おまえらがチームを引っ張っていけ!』と言われていました」

 通称「新井さん会」は豪快だ。

「あとは『遠慮すんな』も新井さんの口癖。もう40歳だっていうのに、大食いで大酒飲みなんですよ。例えば焼き肉に行ってボクが『もう食えないっす』って言ってもまだ頼む。テーブルを皿でいっぱいにする感じ。ボクはマイペースで、途中からウーロン茶にしてデザートを頼んで食べたりするんですけど、それでもまだ大量に肉を頼んで『食え食え』みたいな……。そういう時は、一緒に行っている磯村とかが腹がはちきれんばかりに食わされて……いや、食ってました。そういう席でも新井さんに毎回、『おまえらが引っ張れ』と言われるもんだから、洗脳じゃないけど、みんながチームを引っ張る意識を持ち始めたのは間違いありません」

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