FAで野手補強に躍起だが…V逸巨人と広島の“決定的違い”

公開日: 更新日:

 開幕時は山口、マシソン、沢村の方程式で滑り出した。一番の生命線がコケたものの、「戦犯」は山口ひとりじゃない。抑えの沢村だってピリッとしない。中大監督時代に沢村を教えた高橋氏が続ける。

「リーグトップの37セーブといっても、抑えで防御率2・61では、安定感がないと言わざるを得ない。前日の九回も2失点して逆転負け。私が今季のターニングポイントと見る4・5ゲーム差に迫った8月7日の広島との直接対決も、九回2死まで1点リードしていながら、沢村が菊池に痛恨の同点本塁打を食らったところからサヨナラ負け。あそこがケチのつけ始めだった。マシソンにしたって防御率2.43。160キロの速球で相手がかすりもしない時代があったが、最近はつかまることが多い」

 優勝した広島の抑え・中崎は34セーブながら防御率は1・32。ヘーゲンズ、ジャクソンといった勝ちパターンの救援陣が安定し、ことごとく逆転勝ちにつなげていった。

「抑え投手の及第点は、0点台か1点台そこそこまで。広島との差は打線より、接戦時のリリーフ陣が大きかったように思う。巨人が来季に向けてテコ入れが必要なのは、投手、特にリリーフ陣だと思います」(高橋氏)

 V逸巨人は打者補強より先にやるべきことがある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”