直前に佐々木を回避…阪神ドラ1で大山獲得の“真相と今後”

公開日: 更新日:

「そりゃあサプライズやろ。虎番もビックリしてたぐらいやからな」

 ある阪神OBがこう語るのは、20日に行われたドラフト会議における阪神の1位指名についてだ。OBの間では、いまだに「なぜ佐々木じゃなかった?」との声がくすぶっているのだ。

 阪神は当初、1位指名は桜美林大の150キロ右腕・佐々木千隼に決めていた。ところが、直前情報で方針を変えたという。

 別のOBがこう言う。

「ドラフト前は他球団の指名選手をシミュレーションするのだが、田中正義(創価大)を1位指名で行くとみていたある球団が、当たりくじを引けなかった場合は大山を外れ1位で指名するという情報を得たようだ。情報が確かなら、1位で佐々木が取れたとしても2位指名の時には大山はいない。そこで大山を1位指名した。それだけ金本監督は大山に惚れ込んでいたのだろう」

 終わってみれば、佐々木を1位指名する球団はなく、外れ1位で5球団が競合。田中を逃したロッテが佐々木の交渉権を得た。結果論ではあるが、阪神は佐々木を単独1位指名しても、2位で大山も獲得できたかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋