ドラフトで得した球団 流しのブルペンキャッチャーが診断

公開日: 更新日:

【語り 流しのブルペンキャッチャー・安倍昌彦氏】

 ドラフトで最も〈得した球団〉は、西武です。

 1位は夏の甲子園優勝投手である今井達也(作新学院高=右投げ右打ち)を単独指名。2位ではアマ最速の157キロ右腕・中塚駿太(白鵬大=右投げ右打ち)を指名しました。今井が好投手であるのは言うまでもなく、2位の中塚は多少の時間はかかるかもしれませんが、粘り強く走りこみ、投げ込みをこなし、「心身のパワーアップ」を果たすことができれば、大化けする可能性があります。

 さらに3位の遊撃手・源田壮亮(トヨタ自動車=右投げ左打ち)、4位の外野手・鈴木将平(静岡高=左投げ左打ち)は、共に将来のチームを背負うことのできる逸材と見ています。源田のフィールディングは、プロに入ってもトップクラス。柔軟性があって、ゴロの吸収力が高く、三遊間の打球でアウトを取り切ることができる。辻新監督好みの選手だと思います。1年目の呉念庭と競わせて、遊撃を固定したいという意図が垣間見えます。

 4位の鈴木は、走・攻・守で高いレベルを持ち、外野手の指名選手の中で楽天3位の田中和基(立教大)に次ぐ2番手、高校生ではトップでの指名となりました。メジャーでプレーする青木宣親を理想に掲げ、高校1年時に取材をしたことがありますが、当時からプロで一流になるんだという「強烈な意欲」を持っていました。33歳を迎えた栗山巧の後継者として、向こう10年は、安泰かもしれません。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…