G大田とハム吉川のトレード 両軍の思惑とメリットを分析

公開日: 更新日:

 大田はトレード通告を受け、スポーツ報知にこんな言葉を寄せている。

〈並大抵の練習量ではレギュラーの人にかなわないし、内容の濃い練習をする体力、しっかりとした考え方がないとやっていけない〉

 8年もプロでやっていながら、いまさら「練習の量と質」を反省点に挙げる。前出のチーム関係者がこう続ける。

「その程度の練習しかしてこなかったということ。オフになるたび、『来季こそ』と意気込むものの、結局、泥にまみれることはなかった。自主トレで面倒を見ていた阿部が、『毎年、今年が勝負って言うけど、言う前に考えて欲しい。ロングティーでいくら飛ばしても試合で打たなきゃ意味がない。一人で考えてやれ』と自主トレメンバーから外したほどですからね。打撃練習では、アホみたいに飛ばすが、試合になるとまったく打てない。落ちる変化球にクルクルとバットが回るという最大の欠点が改善されない。原前監督がよく『フリーバッティングは世界一。でも、センスがなあ……』と言っていたけど、まさにそうだった」

 そういうアタマと姿勢が問題視され、これまでに何度も放出が検討されながら、トレードが実現しなかったのは、高校の先輩でもある原前監督の存在があったからだ。

 大田のトレードには、原前監督の「色」を消すという思惑もある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」