ファイナルSF進出も 錦織はチリッチに敗れジョコと対戦へ
スッキリとした形で準決勝進出とはならなかった。
男子テニスの今季最終戦ATPツアー・ファイナル(ロンドン)は19日、1次リーグA組2試合を行い、世界ランキング5位の錦織圭(26)が同7位のマリン・チリッチ(28=クロアチア)にセットカウント1-2の逆転負けで、1次リーグ1勝2敗。昼の部で行われた同1位のアンディ・マリー(29=英国)が、同3位のスタン・ワウリンカ(31=スイス)をストレートで下して3連勝。セット獲得率で上回った錦織が2年ぶり2度目の準決勝進出を決めた。
勝敗に関係なく1次リーグ突破が決まっていた錦織は10月のスイス室内決勝でストレート負けを喫した相手に第1セットこそ優位に試合を進める。198センチの長身から打ちこむビッグサーバーに得意のストローク戦で対抗。第3ゲームでこの試合最初のブレークを奪って主導権を握ると、第8ゲームをラブゲームでキープ。最後は2度目のブレークに成功して先取した。
しかし、錦織の見せ場はここまでだった。第2セットは一転して相手のペースにものまれてミスを連発。長い打ち合いを敬遠したチリッチのネットプレーなどで揺さぶられショットが乱れた。第5ゲームでは0-30から痛恨のダブルフォールト。自身の不甲斐なさからラケットを叩き付けるようなそぶりを見せた。明らかに冷静さを欠き、2―6で第2セットを落とす。