30億円補強でも弱点放置…巨人の“捕手不在”は来季も深刻

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 巨人が総額30億円とされる巨大補強を完成させた。

 FAで先発、中継ぎ投手、外野手と史上初の3人取りを敢行。4番、抑え候補の新外国人選手も獲得した。今季の守護神・沢村はセ・リーグのセーブ王でもある。それでも「ウイークポイント」とされる容赦のない“鬼”補強だ。

 3年ぶりのリーグ優勝奪回という重い使命が、来季2年目を迎える高橋由伸監督(41)に課せられることになるが、30億円もの大金を使っても、「弱点」が放置されたポジションがある。

■他球団に笑われる弱点を放置

 捕手だ。阿部は来季一塁に専念することが決まっているため、正捕手は4年目を迎える小林誠司(27)でほぼ決まりだ。ただ、評価が高いのは自慢の肩のみ。今季の打率は.204。規定打席到達者の中でぶっちぎりの最下位。打撃の弱さは投手さながらで、他球団に「8番打者がアンパイなのは助かります」と陰口を叩かれる始末なのだ。その上、リード、捕球、状況判断などの守備の評価も散々。巨人は補強の大義として「競争」と言うが、一番のウイークポイントであるはずの捕手だけにそれがないのは不思議な話。さる球界関係者がこう言う。

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