アジアV平野美宇も中国で覚醒 有望選手に海外修行の勧め

公開日: 更新日:

 日本のスポーツは学閥や多々のしがらみがあり、指導者は、選手の個性を伸ばすより、短期的な視点による成績を重視する。それを知っている錦織の父親は、「学校の部活では個性を大事にしてくれるとは思えなかった」といって、息子を渡米させて大正解だった。もしも中学、高校と国内の学校で過ごしていれば、ここまでの選手になっていたか、大いに疑問が残る。

「今年の世界陸上(ロンドン・8月)の男女マラソン代表6人のうち、3人は、実業団駅伝を走らない選手です。実業団陸上のあり方を考えるいいきっかけにして欲しい。スポーツを利用してきた企業や学校は今こそ変わるべきです。プロ野球からメジャーへ移籍した野茂英雄が象徴的だが、結果を見て手のひらを返すマスコミも同じです。とはいっても、国内スポーツ界にはびこる悪しき慣習や制度、スポーツメーカーやマスコミとの関係も簡単には変えられない。日本は組織から飛び出す者に冷たい国ですが、一流を目指す選手はチャンスがあれば、どんどん海外に出ていけばいい。それが自分自身のためです」(前出の武田氏)

 1964年に東京五輪が開催されてから53年。この国はまだまだスポーツ後進国なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束