全勝高安に土も…5月場所モンゴル勢が気を抜けないワケ

公開日: 更新日:

 19日の大相撲5月場所6日目、全勝の高安(27)に土がついた。相手は対戦成績6勝6敗と五分の玉鷲。立ち合いで低く当たる玉鷲に体を起こされると、そのままの勢いで押し出された。

 この日は白鵬(32)と日馬富士(33)が順当に勝ったため、無敗はこの2人のみ。稀勢の里(30)は痛めている左を使って大栄翔を下したとはいえ、すでに2敗している。これで優勝争いはモンゴル人横綱たちが一歩リードとなった。

 星の差を考えれば、稀勢の里と高安の田子ノ浦部屋勢は一見、不利に見える。しかし、このままモンゴル勢が突っ走れるかどうか。

 白鵬はこの日の遠藤戦がそうだったように、以前のような圧倒的な強さは鳴りをひそめている。終始、遠藤を押しまくったといっても、なかなか仕留めきれなかったのも事実だ。

 相撲評論家の中澤潔氏は「自分の力が落ちていることは白鵬が一番、わかっているでしょう」と、こう続ける。

「確かに今場所は迫力に欠けますが、相手の出方をよく見て、慎重に相撲を取っているように見えます。昔のように一気呵成に行く力はもうない。攻め込んでまわしを取って料理……という相撲が取れなくなっている。それでも全勝をキープしているのは、力半分、経験半分といったところです。問題は後半戦。関脇、大関、横綱が相手になる。その時も落ち着いて相撲を取れるかどうか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後