自費で国際大会転戦も バド桃田は代表復帰に特別扱いなし

公開日: 更新日:

 違法賭博による出場停止処分から国際大会復帰を果たしたバドミントン男子シングルスの桃田賢斗(22)。

 先のカナダ・オープンでは決勝に進出。常山幹大(21)との日本人対決に敗れて国際試合初戦は準優勝に終わった。今後は国際大会でのポイントを稼ぐため海外の大会に自費で転戦するという。

 桃田は、日本代表選考会を兼ねた全日本総合選手権(11月開幕)が当面の目標となる。男女各種目とも、原則として同選手権で2位以内に入れば、日本代表に内定するが、桃田にとっては厳しい組み合わせになりそうだ。

 同選手権は日本ランキング上位4人がシードされる。現在、日本ランキング5位の桃田はノーシードでの出場が濃厚で、先のカナダ・オープンで敗れた常山(日本ランク4位)や5月の国内復帰戦日本ランキングサーキット決勝で苦戦した上田拓馬(28=同3位)らの上位陣と、大会序盤から対戦する可能性がある。

 日本ランキングは過去52週分のポイントで決まる。5位桃田(21万5000)と4位常山(26万500)のポイント差は4万5500(7月2日現在)。桃田はポイント数の高いスーパーシリーズ(SS=優勝で1万1000ポイント)には出場できないため、今回のカナダ・オープン(5000ポイント)のように、世界のトップが集うSSより格下の大会でポイントを稼ぐしかない。

 仮に格下大会で優勝を重ねても、常山も国際大会でポイントを稼げば、その差は縮まらず順位の変動はない。桃田はノーシードで全日本総合に臨むことになる。

 元世界ランク2位の桃田は4万~5万ポイントの差に泣くかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは