ハリルの本音は金銭闘争 W杯決定後“辞任示唆”会見の波紋

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■足もとを見られた田嶋体制

「JFA関係者に『(故人の)兄の妻が重病』と説明したが、それはおためごかしに過ぎない。実際、オーストラリア戦の翌日に『記者会見を開いて欲しい』と要求。その席で『(辞任をにおわせたのは)ワタシの仕事に敬意を払わない人に向けたものだった』と言い切った。『田嶋JFA会長や一部スポーツ紙が、ワタシのことを煙たがっている。W杯本大会出場を決めた時にガツンと言ってやれば、連中はシュンとなるだろう』というのがハリルの本音です。そもそもハリル招聘の責任者は元JFA専務理事の原博実氏(現Jリーグ副チェアマン)と元JFA強化委員長の霜田正浩氏(現ベルギー1部シントトロイデンのコーチ)です。田嶋会長にとって原氏は、16年1月のJFA初の会長選挙を戦った政敵。しかも来年1月の会長選挙に2度目の立候補が噂されている。原氏が連れてきたハリルが目立つたびに次期会長選挙に不利に働く……と田嶋会長は落ち着かない」 

 ハリルホジッチ監督が“敵対勢力”に好き勝手を言えるのも、JFAが「後任の外国人監督を探そうにも、仲立ちしてくれるエージェント会社などツテがない」(サッカーライター)ことを熟知しているからである。

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