現役引退か続行か 巨人・阿部の「進退」は早実・清宮次第

公開日: 更新日:

■有望なすごい若手を取ったら……

 確かに満身創痍だ。自打球の右足だけではない。長年の捕手生活で慢性的な痛みを抱える首など、体はボロボロ。次に大きな故障でもしようものなら、「引退」の2文字が頭をよぎっても不思議ではない。激務の捕手はすでに廃業し、一塁に専念しているものの、いまだに4番として勝敗を背負わされる立場は変わらない。若手が突き上げてこないことに強い危機感を感じているのは、他ならぬ阿部自身なのだ。いつまでオレに頼っているんだ、との思いもある。阿部は「こんなにゆとり世代がいっぱいで大丈夫か。今は心配で辞められない」と言い、「でも巨人が有望なすごい若手を(ドラフトで)取ったら辞めます」とも漏らしている。

 その「有望なすごい若手」とは、今秋のドラフトで巨人が1位候補に挙げている早実の清宮幸太郎(3年)を意識しての発言なのは明らかだ。ただし、清宮はプロか大学か、はっきりさせていない。現在、カナダでU18W杯を戦っているが、日本時間7日の練習後に地元ラジオ局のリポーターから進路について聞かれ、「まだ決まっていない。大学かプロになる」と答えている。進路表明は、W杯終了後とみられる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情