山崎裕之氏が巨人に提言 広島退団2コーチを獲得すべき

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「選手には『根拠のない状態で打席に立つのはやめよう』ということを繰り返し言っていました。『凡打でも内容のあるものとそうでないものがある。その時の状況に応じて、それぞれが何をすべきか。そういうことを求めています。ヒットやホームランがすべてじゃない。結果的に三振に倒れたとしても、それが内容のあるアウトなら構わない』と。必ずしもヒットはいらないという心構えがプレッシャーを軽減させる効果もあった。間違いなく強力打線をつくった功労者です」

 同じく16年から外野守備走塁担当に就いた河田コーチはスキのない野球を選手に根付かせた。掲げた使命は「広島から盗塁王を出すこと」。今季は田中がタイトルを手中に収め、チーム盗塁数は2年連続でリーグトップ(今季は112)。三塁コーチャーとして大胆にして的確な判断は何度も貴重な得点を生んだ。今季、広島の736得点、44犠飛はいずれもリーグ1位。圧倒的な得点力を持つ強力打線の礎を築いた2人は、なくてはならない存在だった。

■性懲りもなく金満補強

「2人のことは当然、他球団も放っておかない。在京球団への移籍を希望している両コーチは、小川淳司新監督が誕生したヤクルトが調査をしている。河田コーチは古巣西武への復帰もウワサされている。他球団が彼らの能力を認め、高く評価しているにもかかわらず、巨人が動いたという話は聞こえてこない。それが不思議です」(関係者)

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