バレ逃しFA増井も争奪戦 フラれまくり巨人は補強全敗危機

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巨人は今季20本塁打以上の打者がゼロというスラッガー不在の事態。今季のセ・リーグの本塁打王・ゲレーロは、中日の森監督が米国で直接交渉に乗り出しているともっぱらで、残留の可能性がささやかれ始めた。それだけに、バレンティンは確実に仕留めたかったところ。先月に帰国する際は『来季は勝てるチームでプレーしたい』と話していて、流出かと思われたが、ヤクルトの小川監督―宮本ヘッドコーチらの新体制が残留を強く要望。今季年俸の3億3000万円の現状維持を提示したというから、巨人も想定外だったのではないか」(前出の関係者)

 今季単年契約だったバレンティンは125試合で打率・254、32本塁打、80打点。緩慢な守備面などが指摘されるが、なんといっても2013年にプロ野球記録の60本塁打をマークした有数の長距離砲で人気者でもある。来季の打線の核としたかった巨人陣営の失望ぶりは推して知るべしである。

 助っ人を取り逃がし、FA補強も後手に回る。ヘタをすれば、「補強全敗」の可能性もありそうだ。

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