ヨルダン戦で2G FW岩渕真奈がなでしこ攻撃陣の突破口に
12月に日本で開幕するEAFF E―1サッカー選手権を直前に控えたなでしこジャパンが、アウェーのヨルダン戦(日本時間24日午後11時キックオフ)を2―0で快勝した。この試合で2ゴールを決めた岩渕真奈(INAC神戸FW)は24歳にして2011年ドイツW杯優勝、12年ロンドン五輪銀メダル、15年カナダW杯準優勝と、なでしこジャパンの絶頂期を経験している。13年からはドイツで新たな可能性へ挑戦もした。しかし――。
岩渕を待っていたのは度重なる故障だった。今年に入り、彼女はケガの完治を目指して日本への帰国を決断する。10月に長野で行われたスイス戦で代表に返り咲いたとはいえ、万全のコンディションではなかった。
「まずはチームメートに信頼してもらうこと」(岩渕)を念頭においていた彼女だが、このヨルダン戦では攻撃を牽引する。先制点は得意のドリブルから左足で、2点目は阪口夢穂(ベレーザMF)とのコンビネーションから思い切り右足を振り抜いた。「とりあえず点が取れて良かった」と安堵の言葉をもらした彼女は、すぐさま表情を引き締めた。