裏工作が裏目に 貴乃花一門は勢力ダウンどころか崩壊危機

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■伊勢ケ浜一門切り崩しもならず

 今回の選挙で最も票を獲得したのは理事長の八角親方でも、ナンバー2の尾車親方でもなく、高島親方だった。

 高島親方は前回の理事候補選に立候補したものの落選。同じ伊勢ケ浜一門から立候補した伊勢ケ浜親方が貴乃花一派からの票を回してもらって当選した経緯がある。

 今回も当初、伊勢ケ浜親方が立候補に意欲をみせていたが、最終的に一門の長老格から「日馬富士傷害事件の責任を取って辞任したばかりなのにとんでもない」とたしなめられて出馬を断念。すったもんだの末、高島親方で一本化されたように地盤が緩いというか、結束が弱い一門だといわれていた。

 だからこそ貴乃花親方や、その周辺から目を付けられた。貴乃花親方は1月場所の最中から日馬富士の師匠である伊勢ケ浜親方に接近、親方の周辺もさまざまな手段で切り崩しをもくろんだという。中でも積極的に動いたといわれるのが、元協会顧問で、かつて代理店関係者から500万円の裏金をカバンにしまった「裏金顧問」こと小林慶彦氏だ。

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