当時を知るエ軍指揮官 大谷に「バレンズエラ2世」の予感

公開日: 更新日:

「彼が活躍したときのような騒ぎになるかもしれない」

 エンゼルスのソーシア監督が、大谷についてこう言ったという。「彼」とはかつて、ドジャースで華々しいデビューを飾った左腕フェルナンド・バレンズエラのことだ。

 メキシコ出身。実質メジャー1年目の1981年、開幕戦で完封勝利を挙げると開幕8連勝。シーズンを13勝7敗、8完封でチームをプレーオフに導くと、ヤンキースとのワールドシリーズも制覇。新人王とサイ・ヤング賞を同時受賞して、チームの世界一に貢献した。

 ソーシア監督はちょうどこの年、ドジャースの正捕手に。本拠地ロサンゼルスはもちろん、全米を熱狂の渦に巻き込んだバレンズエラの活躍に最も身近で接していたその人が、大谷フィーバーは当時の騒ぎに匹敵するかもしれないとみているのだ。

 エンゼルスはオフに野手を補強。打線は強力になったものの、投手陣が不安視されていた。昨年のワールドシリーズを制した同地区のアストロズに大きく水をあけられるとみられていた。が、今回の直接対決3連戦を勝ち越し、25日現在、アストロズから0・5ゲーム差の地区2位にいる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘