異例契約のイチロー 来季プレーイングマネジャーの可能性

公開日: 更新日:

 希代の安打製造機が予想外のフロント入りだ。

 マリナーズは3日(日本時間4日)、歴代21位の3089安打を放っているイチロー(44)が、メジャー出場の前提となる40人枠を外れ、会長付特別補佐に就任したと発表。今季の残り試合はプレーせず、チームに帯同して練習を続けながら、首脳陣や選手をサポートする。

 ジェリー・ディポトGMによれば、当初からキャンプ中に離脱した故障者が復帰する5月中旬にはイチローの処遇を決める方針だったという。

 同GMは「試合中は打撃ケージやビデオルームで選手たちに助言できる状況にしていきたい。みんなが教えを請うという意味で、彼はダライ・ラマのような存在だ。前例のない役割だが、彼はこれまで誰もやっていないことをしてきた」と期待を口にした。

 今季のイチローは15試合に出場し、44打数9安打の打率2割5厘と低迷。マリナーズが開幕からわずか1カ月で「配置転換」したのは、選手として見切りを付けたからに他ならない。一方で、次期監督の有力候補と位置付けているとの声もある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘