20年ぶり道産子幕内力士 旭大星は映画の“主役”も経験済み

公開日: 更新日:

友綱部屋 前頭15枚目

 かつて横綱といえば北海道出身という時代があった。初代は第41代の千代の山、43代吉葉山と続き、大鵬、北の富士、北の湖、千代の富士、北勝海、大乃国とそうそうたる顔ぶれが並ぶ。横綱輩出8人は、全都道府県最多である。

 しかし、1998年に北勝鬨が十両に陥落したのを最後に、幕内から北海道出身力士は姿を消した。新入幕の旭大星は実に20年ぶりとなる幕内の「道産子力士」だ。

 あるタニマチ筋は「そもそも、北海道は相撲が盛んな土地ではない」と、こう言う。

「それでも横綱以下、力士が多かったのは、運動神経のいい子を引っ張ってきていたからです。あの千代の富士や北の湖も、入門するまで相撲はほぼ未経験だった。しかし、北海道での巡業が昔に比べて激減すると、現地の情報も入ってきにくくなった。身近でお相撲さんを見る機会がなく、力士に憧れる子供が減ったのも原因のひとつです」

 そんな事情があるだけに、旭大星に寄せられるファンの期待は大きい。

「入門前は柔道に熱中。中学時代は地元旭川で合宿を行っている大島部屋のスカウトを断り、旭川大学高校に柔道特待生として進学した。高校卒業後は親類のススメもあり、むしろ周囲に促される形で大島部屋に入門。当初は180センチでも80キロとヒョロヒョロで、しかも当時の大島部屋は兄弟子のしごきがきついことで有名だった。脱走したのも無理はありません」(前出のタニマチ筋)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状