著者のコラム一覧
田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

スタジアム「J1基準」が町田飛躍の足かせにならないか?

公開日: 更新日:

 東京・代々木公園にサッカー専用スタジアムの建設が取り沙汰されている。

 民間主導でスタートした代々木公園の再開発計画は、ここにきて東京都と渋谷区が本格的に検討を開始したことが判明するなど、東京23区内初の大規模サッカー専用スタジアムの建設が、一気に現実味を帯びてきた。

 東京都調布市がホームタウンのFC東京、東京Vも当然、興味を持っていることだろうが、町田も<れっきとした東京都のサッカークラブ>である。例えば、代々木にホームを移転することになれば「町田ゼルビア東京」と名乗ることになるのだろうか……。

 町田はJ2で1位につける松本(勝ち点65)、2位・大分(63)に次いで3位(61)と健闘している。来季のJ1昇格を十分に狙える位置である。しかし――。

 ホームスタジアムがJ1基準の1万5000人以上の入場数を確保できない、ピッチ1面以上の専用練習場がない……などの理由で今季J2で優勝したとしても、来季はJ1に昇格できない。

 基準は大事である。例外をつくり、エコヒイキもよくないが、せっかくクラブが大きく飛躍しようとしている時、この「J1基準」が足かせになりやしないか? もっと柔軟な発想があってもいいのでは? サッカー界全体で考えていきたい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋