米中貿易摩擦にサウジ問題…菊池は早くメジャーに行くべき

公開日: 更新日:

 それでも、今後の動向が不透明であることは変わらない。

 例えば、小売り大手シアーズが日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条の適用をニューヨーク州の破産裁判所に申請し、実質的に倒産したことの意味は深い。すなわちグーグルやフェイスブックなど米国を代表するIT企業の業績は好調でも、米国経済の根幹を成す消費が不振であることを示唆しているといえるのだ。

 さらに世界屈指の産油国であるサウジが「カショギ事件」を機に改革路線を後退させてしまえば、世界経済にとって不安定要素となる。

 こうした状況は当面は劇的な変化をもたらさないものの、確実に米国企業の基礎体力を奪うだろう。

 今は好調な大リーグ各球団の経営も、米国経済が停滞すれば悪影響を受けずにはいられない。特に入札制度を利用した渡米を計画している菊池雄星らは、時機を逃したために各球団が提示する条件が悪くなることもあり得る。米国への移籍を目指すなら、早い時期の方がよいと考えるのも妥当な選択なのだ。

(アメリカ野球愛好会代表、法大講師・鈴村裕輔)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?