貴景勝は勝ち越しも…大関昇進は“稀勢の里ケース”が障害に

公開日: 更新日:

 さる親方が「稀勢の里の失敗で、相撲協会もこれまで以上に慎重にならざるを得ないんだ」と、こう続ける。

「稀勢の里は3場所32勝で大関に昇進。さらに『2場所連続優勝、あるいはそれに準ずる成績』を満たさないまま、横綱になった。後者は2016年の年間最多勝(69勝)が『安定感十分』と評価されたが、横綱としては昇進直後のケガもあり、たったの2場所。8場所連続休場など引き際を見苦しくし、進退を見誤った。今後は大関だって昇進基準を満たすのはもちろん、相撲内容も厳しくチェックされる。和製横綱の引退で協会もニューヒーローが欲しいだろうが、稀勢の里の二の舞いは防がなきゃいけませんから」

 貴景勝は前2場所での対横綱戦は1勝3敗。その1勝も先場所、落ち目の稀勢の里戦だった。さらに2場所続けて大関高安に黒星を喫しているのもマイナスだろう。

 支度部屋では「ここで満足していたら、一生関脇で終わる」と話した貴景勝。稀勢の里の引退で大関へのハードルが上がってしまった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性