著者のコラム一覧
田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

コパ・アメリカに参戦する19歳GK大迫にアドバイスしたい

公開日: 更新日:

 東京五輪のレギュラーになるためのプレーに終始してはいけない。あくまで「A代表の守護神」の座をゲットするためにプレーしてほしい。より高みを目指すことが、レベルアップにつながるからである。

 大迫に<思い入れ>を感じるのは、彼と同じような年齢でA代表入りした経験があるからだ。

 三菱サッカー部(現浦和)3年目の1975年だった。20歳でA代表からお呼びがかかった。

 代表第1GKは東京、メキシコ五輪組の横山さん(三菱)、第2GKが船本さん(東洋工業=現広島)、第3GKが瀬田さん(日立=現柏)だった。横山さんが体調を崩し、第3GKとして75年9月にソウルで行われた日韓定期戦に帯同することになった。 

 船本さんが先発。0―3で折り返した後半から出番が回ってきた。緊張している場合ではなかった。A代表に招集された時点で「三菱の正GKでもある横山さんが不在の今こそ、クラブでも代表でも一気にレギュラーを獲得するチャンス。先輩GKに遠慮している場合ではない。オレが! オレが! と首脳陣にアピールしてやる」と言い聞かせながらプレーした。

 後半45分を無失点に抑え、ここから84年4月に現役を引退するまで国際Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを合わせると138試合で日の丸を背負ってプレーした。若き代表GK大迫のプレーに注目したい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」