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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみはセリーナ戦を再ブレーク“夏の陣”にできるか

公開日: 更新日:

 テニスの4大大会の第2弾、全仏オープンがたけなわだ。男子は、大会12度目の優勝を狙うナダルと4年ぶり出場のフェデラーが話題を集め、女子は大坂なおみの“快挙”に、疑心暗鬼ながら期待が寄せられている。

 大坂は昨年の全米オープンに続き今年1月の全豪オープンにも優勝。メジャー初優勝→2連勝は過去に例があるが、3連勝は男女を通じ史上初。そうなれば、全仏3週間後のウィンブルドンに4連続グランドスラムの偉業もかかる。

 緒戦は危ない橋を渡った。世界90位のアンナ・シュミエドロバに第1セットを0―6。格下への0―6は明白な自滅で、相手ポイントの3分の2が自分のミスだった。

「こんなに緊張したのは生まれて初めてよ。4大大会の第1シードは初めてで、全米と全豪で勝ってきたから、自分を証明したかったんだと思う」

 冷や汗をたっぷりかかされた後の相変わらず真っ正直なコメントに、むしろ不安は薄らいだ。

 1回戦敗退まであと2ポイントという窮地に4度、追い込まれた。大坂に限らず、トップ選手にとってクレーコートの全仏の緒戦は魔物で、セリーナ・ウィリアムズも第1セットを落とし、優勝候補の一角であるシモナ・ハレプもフルセットに持ち込まれている。慣れないサーフェスに慣れながら勝ち上がっていく、その我慢がカギなのだ。

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