阪神ソラーテはもう解雇…広島に聞く“優良助っ人”の作り方
耳が痛いのは巨人も一緒だ。
2005年にはクローザーとして期待されたミセリが4試合で防御率23・63の大不振。それでも「本人の同意なしに二軍に落とせない」という契約を理由にミセリが二軍落ちを拒否するなど、関係がもつれ、球団史上最速で4月19日に退団となった。直後に家族と浅草観光を楽しむオマケつきだった。同じ05年にはローズが弘田コーチに緩慢な守備をとがめられて激高。「ジャイアンツ大嫌い」と不満をブチまけて退団した。15年に途中加入したフランシスコは拙守と不振で出場はわずか5試合。二軍では練習拒否を繰り返すなど素行の悪さが問題となり、当時の原沢GMが引責辞任する事態に発展した。昨年はゲレーロが当時の高橋由伸監督との面談を拒否する騒動があった。
最近になってようやく巨人も、質の高さ、外れの少なさは球界屈指といわれる広島に倣い、「性格重視」の方針を打ち出しているが、これは入り口に過ぎない。広島では、入団後はさらに球団の手厚いサポートが助っ人を支えている。