東京五輪男子マラソン“第3の男” 大迫と設楽は今後どう動く

公開日: 更新日:

 前出の新宅氏はこう見ている。

「大迫は、今後のファイナルチャレンジ(12月福岡、3月東京、同びわ湖)の3レースで誰かが2時間5分49秒以内という日本記録を出さなければ代表に決まる。これは今の男子ではかなり厳しい条件です。おそらく大迫はファイナルには出ないと思う」

 日本のマラソンに深く関わってきた元陸連専務理事の帖佐寛章氏にも聞いた。

「設楽は昨年の東京で2時間6分11秒の日本記録(当時)を出した。今の東京のコースはきつい坂がなく記録が出やすい。今回は大逃げ策が失敗したが、天候が崩れなければ2時間5分台は可能だ。3月の東京マラソンで、日本記録更新で五輪代表になり、2度目の1億円(=マラソン日本記録の報奨金)も手にするつもりだろう。設楽が東京に出ると明言したら、大迫はライバルが記録を出さないことを望んでいないで、悔いを残さないためにも直接対決で代表を勝ち取るべきだ。そこまで約半年ある。東京を走っても冬場のマラソンは体力の回復も早い。大迫でも5カ月後の五輪に間に合う」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動