10年ぶり世界一を目指すヤ軍田中にアストロズの“分厚い壁”

公開日: 更新日:

「投手のバーランダーやコールは回転数や回転軸に着目、決め球に磨きをかけていて、打者は球種が分かっているのに打てないのが現状です。野手にしてもブレグマンやアルトゥーベは自らの打球方向を見直し、あえてシフトとは逆方向に打ったり、広角に打ち分けることで安打を量産しています。そもそもアストロズはデータ野球に優れたチームですが、ほとんどの球団がデータに基づいた戦略や選手起用をするようになって、もはやデータの優位性はないに等しい。なのでアストロズは相手の予測のほんのわずか先を行く、隙をつく野球で結果を出しているのです。そこへいくとヤンキースはデータを生かすより選手個々の力に頼った野球をしています。短期決戦になればなるほどモノをいうのはデータに基づいた戦略や選手起用だと思いますけどね」

 田中の対アストロズ戦の通算成績は7試合に登板して0勝2敗、防御率6.62。ヤンキースも今季、アストロズに3勝4敗と負け越し。その3勝にしてもアストロズの先発3本柱が投げなかった試合で挙げたものだ。ヤンキースがアストロズに勝つのは至難の業といえそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗